気楽な気楽な雑記帳Ⅱ

ほぼ昼行燈で細々と継続中

「トリ」に「ブタ」あり

福岡に来て思ったことの一つに
"やきとり屋"が異常なくらい(?)多い!
ことが挙げられる。

博多や天神の近辺はもちろん、市内じゅうあちこちいたるところに
『やきとり』の赤提灯がぶら下がっている。
(さらに県南部の久留米は"日本一"やきとり屋"が多い場所らしい)

最寄り駅から家に帰る間にも結構な数の"やきとり屋"が存在する。
すきっ腹にあの香ばしいニオイは一種の拷問ですらある・・・(苦笑)

イメージ 1 どこの店も夕方は結構な繁盛ぶりで、
 会社帰りのOLやサンダル履きのオバちゃんなど
 いろんな人たちが列をなして焼き上がりを待っている。
 
 ウチも何度か買ったことはあるが、
 初めて店に行った嫁さんが帰ってきて出てきたコトバが・・・
 
 「"ねぎま"置いてなかった!」
 「代わりに"豚バラ"ってあった・・・」
 
 だった。
 
 彼女は自他共に認めるいわゆる"トリ好き"である。
 もちろん「焼鳥」も大好物である。
  
 それだけに「焼鳥=ねぎま(だけではないが・・・)」で
 これまでの人生を送ってきた人間にとって
 その前提を根底から覆される"事件"だったのである。
 (↑大げさ)
 

ここで地域別の「焼鳥」の違いなど語るつもりはない。
そんなのは他のサイトでいっぱいやってるし(笑)

ただ、嫁さんは福岡の"やきとり"事情を知らなかったので
なぜ「焼鳥の定番である"ねぎま"がなくて、トリではない"ブタ"があるのか?」が
彼女のそれまでの常識からは考えつかなかったのである。
(たまにあってもネギは"青ネギ"ではなく"タマネギ"であることも想像を超えていた)
特に「焼」のメニューでありながら「バラ」が存在するというところには
最後まで抵抗があったのである・・・


結論的に「福岡ではこーいうもんなんだ」と地域特性(?)を理解した上で
「"焼(いた)鳥"ではなく"やきとり"という名の食文化なんだ」という
納得の仕方をして福岡の"やきとり"を受け入れた嫁さんであった。

しかし、先日上の娘の学校であったバザーの模擬店で偶然"やきとり屋"をやったとき、
全メニューのうち何よりも早く飛ぶように売れて品切れになった"豚バラ"を見て
「"ヤキトリ"ってなんだろう・・・」と思わず自問自答したという・・・(笑)


今でもウチの食卓には「焼鳥」が出ても、"豚バラ"はない。
それは嫁さんの最後の意地なのである・・・