気楽な気楽な雑記帳Ⅱ

ほぼ昼行燈で細々と継続中

役割分担

あれから1週間経った。
被害の大きさはこんなところで書くまでもない。
 
あれだけの災害ゆえに被災地から遠く離れた九州にも影響がないわけはない。
今週の休み明けに出社すると、そこには混乱が待っていた。
要するに「モノが入荷しないがどうなっているか?」という客からの問合せが殺到していたのである。
 
実は勤務している会社の工場の所在地は関東から東北にかけて集中している。
時間が経って少しずつ情報が集まってくるとその状況の輪郭がわかってきた。
当然無傷なはずがない。
どこの工場も多かれ少なかれ建屋が損壊したり、生産設備が破損したりといった被害があった。
なのでモノが入ってこなくて当たり前なのだ。
幸いなのは操業中であったにもかかわらず人的被害がほとんどなかったことである。
あれだけの人が犠牲になるような大災害の中で奇跡的なことかもしれない。
 
そんなこともあり、この1週間は少ない情報の中で事情を知らない客に事態を説明するだけで終わった。
輻輳する情報の中で正しいものを見つけ出し、確認・整理して信頼できそうなものだけ客に伝える。
毎日朝から晩までその膨大な情報量整理の対応に追われて文字通り忙殺された。
が、過酷な条件下で避難生活をしている人々や
危険な任務に当たっているプロたちのことを考えればそんなのは微々たるものである。
 
しばらく混乱は続くだろう。
現状で直接的な支援と言えばわずかながらの募金程度しかできることはないだろうが、
それでも無事に残っている我々が踏ん張りながら生産や物流の下支えをしていくことで
ゆくゆくは被災地を初めとする日本全体の復興に役立っていくのだと信じて
今は日々の仕事をこなしていくしかないと思ったりしている。
 
 
福岡はいつものおだやかな日常が続いている。
被災地が一日でも早くこうなることを願うばかりである・・・