とあるランドマーク
この土曜日は福岡空港の東側に建っている
ここらあたりで一番大きな某ショッピングセンターへ行った。
相変わらずのクルマとヒトの多さだが、
こう寒いと手近なあったかいところで買い物がてら過ごそうかという考えをもつのは
誰に限らず同じなのだろう。
ところでこの巨大ショッピングセンターのすぐ近くに、一際目立つ不思議なものが建っている。
これ、かつてここにあった炭鉱の竪坑櫓である。
(採掘場所まで人や機械を下ろすエレベーター塔)
明治に開設された当初は海軍艦船用の燃料として
石炭の採掘を開始し、太平洋戦争終結以降は
国鉄所有になってSL用の石炭採掘を続け、
東京オリンピックの年に閉山したそうである。
この竪坑櫓は昭和18年に建設したとのこと。
詳しい説明はココに・・・
初めてこの存在に気付いたときは
何であるかがまったくわからなかったが、
家に帰って調べてみたら
いろいろなことがわかってきて
俄然、興味が湧いてきた。
元来、廃墟系はスキなのである・・・(笑)
しかしとにかくデカい。
地上50m近くあるようなコンクリート建造物を
よく戦時中に造れたな~と感心する・・・
周りにはまだ斜坑跡やボタ山(櫓の後に見えている)などの遺構が現在も残っているが、
そのほとんどが住宅地に変貌してるので人様んちの屋根越しにこういう巨大な建造物が見える光景は
なかなかシュールでもある。
しかし長年こうして共存しているからには、この町の住民にはなんてことのないいつもの風景なのだろう。
国の重要文化財に指定されているということもあるので、こういうものは永く保存されてほしい。
ちなみにこのすぐ近くにはこれまたかつて走っていた国鉄勝田線の志免駅跡があり、
鉄道公園として整備されている。
実は廃線跡も大好きなので、こういう場所はすぐ"お気に入り"になってしまうのである(笑)
例の某ショッピングセンターの
駐車場の一部もこの路線の
線路敷だった場所である。
その道中もかつての線路跡に
沿っているので、"廃線跡好き"には
ちょっとうれしかったりする・・・(笑)
福岡のランドマークといえば「福岡タワー」か「Yahooドーム」か「キャナルシティー」が有名どころだが、
ちょっと目を移せばこういうものがまだあったりするからあちこち行ってみるのは面白いのである。
ふと考えてみて、「住宅街越しにドカンと建つ異形の建造物」というのは
似たような光景をどこかで見たような・・・
ウチの実家のすぐ近く~~~
ただし歴史的建造物でも文化財でもない・・・
非常~に特殊な建物ではあるのだが、
それでも地元では立派なランドマークである。
興味を持った方はココを・・・
まぁ、こういう環境で育ってきたから
ああいう竪坑櫓なんかを見ても
あまり違和感がないんだろうとは思うが・・・
それにしてもワザとらしかった~?(笑)