気楽な気楽な雑記帳Ⅱ

ほぼ昼行燈で細々と継続中

飛んで火に入る・・・(笑)

ここ10年ほど“父の日”にはいつも日本酒を贈ることにしている。
別段酒飲みというほどではないのだが、
飲みたいときにちびりちびりやるのが好きらしいので
健康に影響の全く及ばない範囲でもあり本人の楽しみでもあるようだ。

で、家からほど近いところにある造り酒屋に行ってみた。
小さな蔵元だが、日本酒を造っているところは
この近辺にはもうあと1件しかないので貴重な存在である。

こじんまりした店に入ると、すぐに社長の息子さんが出てきて
あれやこれやと商品説明を繰り広げてくれる。
こちらも銘柄ごとに特徴を聞いたり味の違いを聞いたりで、
なかなか決めるまでに至らない(苦笑)
結局20分くらい経ってからようやく「今日の一本」を選び、そのままお勘定へ。

と、ここまでは普通の買い物だったが・・・

たまたまレジの横にあった古墳の模型を見ながら、
進められているこの近辺の世界遺産登録の話を振ると・・・

さあそこから息子さんのマシンガントークがさく裂!(笑)
さすがは地元の商売人だけあって、地域振興の裏話が出てくる出てくる。
もう客と店員の会話ではなく、近所のオバちゃんが道端で会って
際限なく話が続くというパターンによく似ている。
ただこちらは時々相槌を打つくらいで、9割9分は相手がしゃべり倒してる(笑)

話は世界遺産から酒の話も織り交ぜつつこの地域一帯のこと、
はたまた近くを走る某私鉄の話(どうも“鉄男”らしい・・・笑)から
十数年前に消えた球場やその跡地に立った施設の話にまで至り、
さすがというかなんというか、話題に事欠かない。

ちらっと時計を見ると、来てからもう1時間半が経過しようとしていた。
昼時もとっくに過ぎているのでさすがに「このままではマズい」と思い、
言葉が一瞬途切れたのを逃さずに「じゃあ・・・」と言ってようやく解放(苦笑)

玄関先まで見送りに出てくれたが、そのときのセリフが
「いやぁ~、スッとしましたわ!」

要するに、話する相手が欲しかったということなのだろう(苦笑)

贈るのとは別に、家飲み用の1本も買っておいたので
あのトークを思い出しながら“ちびりちびり”やってみようかと思う(笑)