初めて物語
先日人間ドックを受けた。
いつもはだいたい盆明けに行っていたのだが、
今年は例の影響で少しずらしたのである。
今回もおよそ例年通りのメニューで一つずつこなしていったのだが、
やはり検査室がそれなりの感染対策をとっていて、
少し離れた部屋へ案内されることもちらほら・・・
そんな中、いつもと違ったのが”上部消化管X線検査”を
”胃内視鏡検査”へ変更したことである。
(要するに「胃カメラ」)
今まですべて「バリウム」で検査していたのを
今回は人生初の「胃カメラ」にしたことになる。
控え室で説明を聞きながら待っているとしばらくして呼び出され、
検査室へ入るとすぐ横に寝かされて点鼻薬(麻酔)を注入される。
当たり前だがツーンとくる(苦笑)
しかし特に感覚が鈍くなるでもなく、「こんなもんか?」と思う間もなく
左の鼻の穴にすぐカメラ挿入。
技師がしばらくカメラをもぞもぞ動かしていたが、
「穴が狭いな・・・」
と首をひねり出す。
仕方なく一旦抜いて今度は右の鼻の穴へ。
しばらくして鼻の奥まで到達・・・したはいいのだが、
得も言われぬ感覚が襲い、思わずえづいてしまう。
同時に涙も流れてきてしまった。
「はい、今度は通りましたよ~」
と経過報告してくれるのだが、モニター見るどころか目も明けられない。
ゲホゲホむせてると看護師さんが背中をさすってくれたが、
傍から見たらおそらく情けない姿だっただろう。
それでも途中からなんとか落ち着いてきてモニターを見る余裕もできた。
初めて見る自分の胃袋の中身。
今まさに管が自分の腹の中をクネクネ動いているとは信じがたい。
素人目には一見何もないように見えたが・・・
そうこうしているうちにチューブが引き上げられて
「はい、終わりましたよ~ お疲れさまでした!」
で検査終了。
スタッフさんたちにお礼を言って検査室を出た。
鼻の奥の違和感はそれから小一時間ほど続いた。
ほかの検査も全て終わって最後の内診。
医師から総合的な所見を聞く。
運動不足(笑)に起因する影響は少々あるものの大きな問題はなし。
気になる胃の内部も特に異状はなくキレイだったとのことで一安心。
痛い目したことだけのことはあった。
とりあえず運動を心がけて”引きこもり”で身についてしまったものを
減らしていかねばならない・・・(苦笑)