異空間体験
どうせ当たらんだろうと期待していなかったが、
どういうわけか珍しく抽選とやらに当たってしまったので
ちょっと怖さを感じつつ(苦笑)行ってきた。
場所は京都御苑だが、目的とする場所は
この塀の中ではない。
巨大で立派な正門だが、
当然ここから入るような身分ではない(笑)
やってきたのはこういう場所。
見学者は西門から入るのである。
ここで簡単な受付を済ませ、そのまま地下駐車場へ。
そこが本格的な受付場所なのである。
まずは手荷物検査を行い、同時に金属探知機を通過。
空港とほぼ同じシステムである。
まぁ当たり前か。
その後チケットを買って指定場所で時間まで待機。
VIPではないが、建物へは正面玄関から
入れてもらえる。
傘立てや下足箱は見学者用であって、
要人をお迎えするときは当然撤去される。
聚楽の間。
いきなり調度品の数々にタメ息が出る。
ここが“待合室”だと言われても…(苦笑)
夕映の間。
ただしこれは半分しか写っていない。
魚眼レンズでもない限り、1ショットで収めるのは
困難というものである。
壁面の織物が見事。
廊下から見るだけかと思っていたら、
中に入らせてもらえた。
ただし絶対どこにも触れてはいけないが…
藤の間。
ここも広くて1枚にはとても収まりきらない。
床のじゅうたんから壁の織物やら
天井の装飾に至るまで見事である。
凡人はこういう場所で食事するどころでは
ないだろう…(苦笑)
桐の間。
この建物で一番日本らしさを感じる部屋である。
今回はガイドツアーだったため、
普段の公開では立ち入れない
左の廊下の奥まで行くことができた。
それにしても漆塗りのテーブルの光沢には
恐れ入るばかりである。
廊橋よりの眺め。
昔の貴族もこれに近い景観の中で
暮らしていたのだろう。
池には錦鯉が悠々と泳いでいる。
なんでも中越地震の被害に遭った
当時の山古志村から買い上げたとか…
思わぬところで命をつないでいたようである。
そうした鯉たちにエサをやったりできるように
舟も用意されている。
ブータンの国王夫妻も乗られたそうな。
ここまで約1時間ほど。
ガイドさんの説明を聞きながら、驚嘆とタメ息ばかりの見学時間が終わった。
運がよかったとはいえ、こういう機会は滅多にない。
ここの客になることは未来永劫あり得ないので、本当にいい経験になった。
いずれ赤坂の迎賓館にも行ってみたいものである。